平成24年度歯科医師・歯科技工士合同セミナー

日 時:平成25年1月27日(日) 10:00〜16:00
場 所:愛知学院大学歯学部附属病院第一教室

講師:歯科医師  野原 栄二 先生(名古屋市中区開業)
    歯科技工士 酒井 康友 先生(名古屋市千種区開業 酒井補綴研究室 代表)
演題:「美味しく噛める補綴物を目指して」
   −患者さんから信頼されたかったら咬合を学びましょう−

                   北区班 伊豆 修(30回生)
 平成25年1月27日(日)10時より、第5回歯科医師・歯科技工士合同セミ
ナーが愛知学院大学歯学部付属病院第一教室にて開催されました。講師に、
名古屋市中区開業の歯科医師野原栄二先生(本学19回生)、名古屋市千種
区開業の歯科技工士酒井康友先生をお招きして、演題「美味しく咬める補
綴物を目指して」―患者さんから信頼されたかったら咬合を学びましょう
―についてご講演を賜わりました。
 はじめに野原先生より「臨床で役に立つ咬合はナソロジーではない」「
咬合による不定愁訴は、咬合診査のみならず骨格筋肉神経免疫系すべてを
診ながら治療する」としながら、日本人の咬合様式はグラインダー咀嚼で
あるべきで、チョッパー咀嚼の咬合は問題が発生しやすいといった内容の
講演、「咬合で落とし穴に落ちる時とは」「咬合の左右差やスピーの彎曲
をどう捉えるか」など実症例を交えてわかりやすくご説明いただきました。
 昼食休憩の後、
 酒井先生より、印象採得から咬合調整まで、模型上から何を読みどう捉え
るか。咬合器上で何をすれば、グラインダー咀嚼で調整が無くとも口腔内
に収まるか、クラウン・ブリッジの咬合面の作り方に関して、従来のA・
B・Cコンタクトのみならず、イコライザー、クローザーストッパーの重
要性とその与え方、総義歯のフルバランス咬合の作り方、各種咬合器の選
択から注意点まで大変興味深いご講演をいただきました。
最後に野原先生から、自院での補綴物による治療症例、インプラントを併
用した治療症例、総義歯の製作の実症例、排列、削合、研磨を含めた印象
採得から咬合調整まで、先生が苦労されたポイントを交えて解説していた
だきました。
 今回も、支部同窓会学術局、本学歯科技工専門学校同窓会のご協力によ
り、総勢116名ご参加いただきました。両先生とも地元名古屋の開業で、
また野原先生は同窓会員でもあるため、仲間内のアットホームな雰囲気
で6時間にわたる長時間の講演もあっという間に過ぎ、歯科医師・歯科
技工士両者に大変興味深い講演となりました。

第5回歯科医師・歯科技工士合同アンケート集計結果
(pdf)